2月の大山 厳冬期大山
- Day:2015.03.03 20:32
- Cat: 大山登山/雪山ハイク/下山キャンプ場(鳥取)
大山登山をしてきました。
前日の山の天気予報では
11時からは好天が期待される模様。
大山町の天気も11時~15時は晴れマークが出ておりました。
どんな景色が待っているのか期待する我が家なのであります。

ではでは・・・続きも読んでね♪


7時。
順調に山陰道を走り大山に到着。
ところが南光駐車場はすでに満車。
少し下りたところにある大駐車場へ入ることになりました。
こちらは一日1000円。


モンベルショップを通り過ぎ
登山口へと向かいます。

7時40分。
登山開始。


この日の雪は今までとは違い
氷の上にシャリシャリの雪があるような感じです。

雪が積もっているので木の枝が近い。


ときどき顔を出す青空を見上げて幸せな気持ちになります。

3合目付近。
いつもならまだまだアイゼン無しで歩けるのですが
この日は早々にアイゼンを装着いたしました。

アイゼン装着は6合目からが多い我が家にしては
とても珍しいことです。
普段は樹林帯ですので風を受けにくい場所なのですが
積雪のために足元は普段よりずっと高くなっています。
そのためか、今までこのあたりでは感じたことのない風を感じました。

「なんだか今日は命の危険を感じるわ・・・」
とつぶやくぴょんたん。
大袈裟かもしれませんが本当にそんなことを思ったのです。
積雪期の大山登山はしているものの
2月の大山は初めて・・・のはず。
前後1週間での登山はあるのでそんなに違いがないように思いがちですが
今日のような、こんな雪質の大山は初めてだったのです。

ヘタレぴょんたんの警戒信号がピコピコ。
それでも登山者はとても多く
(登山者というよりも山スキーや山ボーダーの方のほうが多かったかな)
人様と私のレベルは違うのは承知の上で
何となく安心感も生まれてくるのです。
5合目到着。
この時期の登山では広々とした平な場所はここくらいでしょう。


前回、6合目を過ぎてからウェアの調整をしたため
足元が不安定で風を直に受けながらすることになりました。
その反省をもとに
今日はここでフリースを着たり、グローブの調整をしたりしました。
ここから先、安心して衣類の調整ができるところもないので
とくに6合目小屋が雪に埋まってしまった厳冬期ではここで休憩等をとるのが良いかと思います。

5合目からさらに登っていますと
下ってこられる登山者たちとどんどんすれ違うようになりました。

「もう、上はダメダメ!吹雪いてる!」
教えてくれる方もいました。

その言葉が気になったので
その後は下りてこられる人に
「上まで行かれましたか」
と尋ねてみます。
すると揃いも揃って6合目から引き返してきたと。
風が強くて登れないと。
それでも「11時から晴れる」の天気予報を信じて登る我が家。

雪に埋まった6合目小屋はどこにあるのかも分からず。
標高が上がるにつれ次第に風は強く雪は横殴り。
時折、風上に背を向け座り込んで風の弱まる瞬間を待ちながら進んでいきます。

引き返して行く人。
登り続ける人。
立ち止まる人。
この強風ですので
足元はアイスバーンのようになりアイゼンもしっかり刺さっているのかいないのか。

もう少し行こう。
もう少しだけ登ろう。
と、やっぱり前に行く3人。

見上げる稜線はガスなのか雪のせいなのかよく見えません。
でも、ほら。
11時には晴れるから。
と、呪文のように心で言います。

しかし、この足元と風と寒さで
思うように足は進みません。
きっと恐怖心のほうが大きかったせいでもあります。
今まで登った雪の大山とはなんだか違う。
3合目で感じた違和感はやっぱりどこかぬぐいきれず
これは我が家には登れないと思うのです。

7合目を過ぎ、8合目と進んでいくと
さらに寒さも風も増していくのは容易に想像ができました。
そして、こんなカチカチに凍った山。
登った分だけ下らないといけないと思うと
ずっと集中を切らさずにそれを成し遂げることができるのか不安でもありました。
きっと、11時には晴れるのにな。
と、いう思いはまだありましたが
では、ここを本当に進めるのかと問われると
無理があることは否めません。
我が家の技術と経験では
これ以上は危険と判断しました。
大げさですか?
でもね、これが本当にあの時あの場所で感じたことなのです。
どんな状況で私はそう思ったのか。。。
と、帰ってビックリ!
パパが動画を撮っていましたよ^^
風の音と横殴りの雪をご覧ください。
手前がのんのん、その後ろに見えるのがぴょんたんです。
山を登りながらああ無理だ。
と、自分が心底思ったときに
雪山の厳しさを再認識するのです。
下山しましょうと決めたとき。
今日のゴールはここでございます。

引き返すときもアイゼンを意識しながら
滑落しないように細心の注意を払います。



少し下ると風も弱まり
家族に安堵感がひろがりました。
振り返り、ときどき見える稜線に
登りたかったなと思うのも正直な気持ち。


のんのんはお楽しみのヒップソリで遊びます。
もちろん、みなさまが歩かれるトレースは外して滑っていますよ^^


父娘は

激しい雪合戦の末・・・

二人とも雪まみれ(--)

間違いなくぴょんたん母さんに怒られました。
ちーん。
そうそうそうそう!!!
こんなバカなことして遊んでいる我が家に
「いつも見てますよ!」と声をかけてくれた男性。
ありがとうございました^^
落ち込んで下山していたのでなんだかとても嬉しかったです♪
いつもの鳥居が見えたら今日の登山はそろそろ終わり。

また、来よう。

下山したころ
ちょうど青空も見え
見上げる大山は山頂に続く稜線がはっきりと見えました。
登っている登山者の姿も分かるほどの天気に回復。

何度も何度も見上げて
あーあ!登りたかった!
登っていればよかった!!
などと ついつい口に出してしまう
ヘタレのくせにかっちょ悪いぴょんたんなのでありました。
おしまい
また、登りに来るね。
ヘタレな我が家だけど・・・応援よろしくです♪



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