心のガラス窓



実は入院する前日。


自分の病気のことで人の言葉に傷ついてしまい

久しぶりに泣きました。


泣いて泣いて。

涙が溢れて。






そんな時

いつも心の支えにしているものがあるのです。




私が中学生の時。

やっぱり誰かの言葉に傷ついていたとき

同じ文芸部の先輩がプレゼントしてくれた一冊の本。





あるページに

しおりが挟んでありました。






「心のガラス窓 」  


ぼくたちはみんな

ピカピカの傷一つないガラスを心の窓に嵌めて生まれてくる。
  

それが大人になって、

親から独立したり、

仕事に就いたり、
   
出会いと別れを重ねたりしているうちに、

そのガラスに少しずつ傷が付く。


時にはすごく心の硬い人がいて、

そういう人が大急ぎでそばを走りぬけると、
  
こっちの心にすり傷が残る。  

 
夜の空から隕石のかけらが降ってきて、

心の窓にぶつかってはねかえることもある。
 

少しずつ傷の跡が増えてゆく。

 

でもね、本当は、

傷のあるガラス越しに見た方が世界は美しく見えるんだよ。
 


花の色は冴えるし、

たった一本の草がキラキラ光ることもある。


 
賢く老いた人たちがいつもあんなに愉快そうに笑っているのは、
 
たぶんそのためだろうとぼくは思う。


歳をとるって、そういうことじゃないかな。


池澤夏樹著『きみが住む星』より






この言葉に

あの頃の私がどれだけ支えられたことでしょう。




そして、

大人になっても

妻になっても

お母さんになっても

やっぱり私の大切な大切な一冊なのです。









そう。

あの日。


泣いて泣いて、

涙いっぱいで帰宅した私に娘は驚き

話を聞きながらぎゅうっと抱きしめてくれました。

優しいのんのん。



そして、気付くと娘も涙。

それを見たら

あらあら不思議。

私はピシッと元気になりました!

ごめんごめん。

あなたにまで悲しい思いさせてごめん。


人の痛みに寄り添う。

寄り添いすぎる。

あなたはそういう子だったね。




傷付いたガラス窓からは

美しい景色が見える。



心優しいのんのんは

どんな景色を見ているのかな。







きみが住む星。

私からみなさんへ。

こっそり教えてあげたい一冊なのでした。

  




関連記事
人気ブログランキング



Comment

移動中のSAで読んでます。
あかんやん、泣きそう…
機会があったら、手に入れて読んでみたいと思います。
でも最後の、のんのんとのやりとり、思いの辺りで、飲んでいたスタバのラテが一層温かく感じました。

術後も順調そうで安心しました。
  • 2016/11/30 10:07
  • URL
こんにちは。

素晴らしい文節ですね^^
私もガラスはキズだらけですが
家族のおかげで大きな窓として
頑張れてるような気がします。

ぴょんたん家の
素敵な家族愛が垣間見れて、ホッコリしました(≧ω≦)b
なんてステキなお嬢さんに育ったのでしょう!のんのんとパパさんに囲まれて たくさん笑って過ごしてくださいね。みんなが笑顔のぴょんたんをきっと待ってるよ~!
  • 2016/11/30 18:21
  • うさぴょん
  • URL
順調に回復されてるようで安心しました
しばらくは用心されて、お大事になさってください!

そしてのんのん、なんて素敵なお嬢さんに成長されてて
だってパパとぴょんたんママの作品ですものね☆
生きてたら傷つくこと、あります(T . T)

ステキな本のようで読んでみようと思ってます
ご紹介ありがとうございます
  • 2016/11/30 19:01
  • うちだ
  • URL
確かに。磨りガラスの方が温かみを感じたりしますね。特に身も心も冷えがちな冬は…。
自分のガラスにできた擦り傷の分だけ、周りの人たちに温かみを感じてもらえる、そう考えられたらいいですね。
  • 2016/11/30 21:28
  • 木柄屋
  • URL
素敵な本を紹介くださったのに、それ以上に素敵な親子の姿に涙腺が、、

どこかちょっぴり弱いお母さんだからこそ、頼もしく側によりそえるのんのんちゃんに自然と育ったのでしょうね。そして、その娘が涙したとたんにシャンと強い母親にスイッチが入るぴょんたんさん。

どこかちょっぴり弱いなんて書いてしまいましたが、子供に弱い自分をみせることができるって、それはほんとは強い人なんだと思います(^^)
  • 2016/12/01 09:16
  • ぷうママ
  • URL
こんばんは
離れて暮らしてる娘に会いたくなりました・・・
  • 2016/12/02 21:27
  • とし
  • URL
恭さんへ
ありがとうございます。
なんだか、詩人・恭さんのコメントに感激してしまったぴょんたんです。

術後経過も良く、予定より早く退院できました。
通院はこれからも続くけど( ̄▽ ̄)頑張ります。

お返事、遅くなってごめんなさい。
  • 2016/12/04 00:30
  • ぴょんたん
  • URL
  • Edit
wishさんへ
家族を守る大きな窓。
頼もしいですね(^^)

素敵な本なのでぜひ。
多感期の子どもにもぴったりかと。

無事退院しました。
お返事遅くなってごめんなさい。
  • 2016/12/04 00:33
  • ぴょんたん
  • URL
  • Edit
うさぴょんさんへ
自分大好きなマイペース娘ですが
人を思いやる心が育ってくれているので嬉しく思います。

病院から家に帰ってきました。
笑顔ですごしてますよー(*^▽^*)

ありがとうございます!
お返事遅くなってごめんなさい。

  • 2016/12/04 00:37
  • ぴょんたん
  • URL
  • Edit
うちださんへ
はい!
順調すぎて、家に帰ってくることができました。
お気づかいありがとうございます。

この本、本当に素敵な本なのでぜひ手にとってみて下さい。

お返事遅くなってしまいごめんなさい。
  • 2016/12/04 00:42
  • ぴょんたん
  • URL
  • Edit
木柄屋さんへ
自分の傷のあるガラス窓。
そこから、周りの人を気遣える木柄屋さんは優しいお方ですね。

無事に鳥取に帰ってきました。
お返事遅くなってしまいごめんなさい。
  • 2016/12/04 00:45
  • ぴょんたん
  • URL
  • Edit
ぷうママさんへ
今回は涙目で帰宅してしまい、娘には心配をかけてしまいました。
こんな母なのですが、いつもは超ポジティブです!笑
ぷうママ。ありがとうです。

病院も退院することができました。
お返事遅くなってしまいごめんなさい。
  • 2016/12/04 00:54
  • ぴょんたん
  • URL
  • Edit
としさんへ
もうすぐお正月ですから
帰省されるのいいですね。

娘と暮らせる時間を大切にします。

お返事遅くなってしまいごめんなさい。
  • 2016/12/04 00:57
  • ぴょんたん
  • URL
  • Edit
Comment Form
↓下↓の□にチェックを入れると秘密のコメント(鍵コメ)になり、ブログ上には公開されません。(管理者しか読めません) 

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)